• 高句麗と渤海
  • 徳興里壁画古墳
墓主
Title墓主
玄室北壁の墓主夫妻肖像の中の墓主
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徳興里壁画古墳の玄室北壁に描かれた、墓主夫妻肖像画の詳細図である。画面には火炎宝珠で飾られた華やかな帳幕の下に座っている墓主の姿が見える。墓主は黒漆を塗った縁台に正座した姿勢で座っており、前室に描かれた墓主肖像と基本的に同じく、とても威厳ある姿である。墓主の左側には男性の侍者4人が上下に描かれている。墓主の隣の夫人が座るべき席は空席のままになっている。おそらく、この絵を描いた当時には夫人がまだ存命中で完成できなかったため、空席として残しておいたものと判断される。未完成ではあるが、このように夫妻が並んで座る夫妻並坐形態の墓主肖像は、以後、高句麗の古墳壁画で流行するようになる。その流行を先導したのが、まさに徳興里古墳壁画というわけである。

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