探究学習3
朝鮮時代後期に記録された鬱陵島と独島
-
- 『東国文献備考』(1770年)
-
輿地志によると「鬱陵と于山は共に于山国の地であり、于山は倭人たちが言う松島である」としている。
- 輿地志云 鬱陵于山皆 于山國地于山則倭所謂松島也
……鬱陵島は蔚珍から真東の海の真ん中にあり、三つの峰が空高くそそり立っているが、南の峰が低い。晴れている時は、峰の上にある樹木や山麓の砂浜までありありと見える。……
(イ)
海の中に大きな獣がいるが、その姿は牛のようで目は赤く、角はない。群れをなして海岸に横になっていて、人が一人で来るのを見ると攻撃するが、大概は人に会うと逃げて水中に入る。(中略)
-
- 探究学習3
-
1. (イ)に示されている動物は何なのか、次の文章を読んで話してみよう。
-
トドの一種であるこの動物は、独島の海域に多数生息していたが、1905年頃に日本の漁業会社が肉と油を得ることを目的に集中捕獲した時から個体数が急激に減少し、ついには姿を消してしまった。