1.独島の位置と領域
-
- 学習目標
-
独島の位置や面積について把握できる。
独島の法的地位および現況などについて理解できる。
-
- 思考を開く
-
独島は韓国の最東端に位置する島である。独島は鬱陵島、そして日本の北西の端に位置する隠岐の島とどのような関係があるのだろうか?
独島の位置と面積
独島は朝鮮半島の付属島嶼であって韓国の東端に位置している。独島は東島と西島、そして89の岩島(付属島嶼)で構成されている。東島は北緯37°14′26.8″、東経131°52′10.4″で、西島は北緯37°14′30.6″、東経131°51′54.6″である。独島の総面積は187,453㎡で、東島が73,297㎡、西島が88,639㎡である。その他の付属島嶼の面積は、合計25,517㎡である。独島の周囲は東島が2.8km、西島が2.6kmで、合計5.4kmに達する。
独島で最も高い場所は西島の頂上部で、海抜高度168.5m、東島の最高峰は海抜高度98.6mである。西島が東島より多少大きい。東島と西島の間には幅110~160m、長さ330mの狭い水路があるが、潮が引いた時の二島間の距離は約151mである。
独島を基点とした主な地点との距離
主な地点 | 距離(km) |
鬱陵島 | 87.4 |
墨湖港 | 243.8 |
竹邊 | 216.8 |
浦項 | 258.3 |
釜山 | 348.4 |
隠岐の島 | 157.5 |
独島の地番は慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島里1~96番地で、郵便番号は799-805である。独島警備隊、独島灯台、住民宿泊所の住所は次の通り。
· 独島警備隊 : 慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島異斯夫通り55
· 独島灯台 : 慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島異斯夫通り63
· 住民宿泊所 : 慶尚北道鬱陵郡鬱陵邑独島安龍福通り3
-
- 活動 1
-
韓国の鬱陵島から独島までの距離と、独島から日本の隠岐の島までの距離を比べてみよう。
独島周辺の岩々
独島は東島と西島以外にも大小89の岩島から構成されている。韓国はこの中で20余りの岩に地名を付け、座標を告示している。
-
- 活動 2
-
独島周辺の岩の写真を見て、その名前を書いてみよう。
-
- 資料
-
独島の管理・利用
独島は全体が国有地である。(管理省庁:国土海洋部)
• 「文化財保護法」第25条による『独島天然保護区域』(天然記念物第336号)に指定され公開制限地域だったが、一般人の出入りができるように公開制限が解除(2005.3.24)され、届け出れば入島が可能となった。
※ 1982年11月に「天然記念物第336号独島海藻類繁殖地」に指定されたが、1999年12月に「天然記念物第336号独島天然保護区域」へと名称が変更された。
• その他、「独島等島嶼地域の生態系保全に関する特別法」(1997.12)、「独島の持続可能な利用に関する法律」(2005.5) などに基づき、国家指定文化財および天然記念物として厳しく保存・管理されている。
独島が鬱陵島から見えるという事実の重要性
韓国の鬱陵島からは、晴れた日に肉眼で独島が見えるが、日本の隠岐の島からは見えない。鬱陵郡の石圃や道洞の独島展望台など、いくつかの場所から晴れた日には独島を観測することができる。鬱陵島から独島が見えるというのは重要な事実である。鬱陵島から独島が見えるため、鬱陵島の住民たちは昔から 鬱陵島と独島を往来しながら漁業活動を行っていた。これは、独島が鬱陵島住民の生活圏域に含まれていたことを意味している。17世紀に朝鮮と日本が鬱陵島と独島の領有権を巡って論争した際、日本は したことがある。その結果、独島が朝鮮の鬱陵島からは約200里、日本の隠岐の島からは約400里であるという事実が明らかとなり、朝鮮の領土として認めたという事実がある。
独島への行き方
独島へは一般的に鬱陵島を経由して行くが、 鬱陵島までは浦項、蔚珍(厚浦港)、江陵、東海(墨湖港)から行く4つの方法がある。
鬱陵島までは旅客船の速度によって異なるが、約2時間30分から3時間程度かかる。
鬱陵島から独島までは約1時間15分から2時間(往復3~4時間)かかる。独島に行くには天候の影響を強く受ける。天候が良ければ独島に上陸して30分ほど留まることができるが、天候が悪く船を船着場に接岸させることができない場合は、代わりに独島周辺を一周することになる。
独島への行き方については鬱陵郡庁のホームページ(
)に詳しい案内が出ている。独島への入島は、以前は許可制だったが現在では届出制になり、旅客船会社のチケットを購入することで非常に簡単に入島することができる。
鬱陵郡は独島の地位を高め、愛国心を奮い立たせるため、独島の訪問客を対象に「」を発行している。
-
- 活動 3
-
独島の管理・利用についての説明文の空欄を埋めてみよう。