この本を手に取ってくれたあなたへ
　◎ 座談会 私たちの｢慰安婦｣問題(石川ゼミ三年生)
Ⅰ
　ハルモニに会いに
　九月六日·大阪からソウルへ―あっというまに
　九月七日― ｢ナヌムの家｣へ
　日本軍｢慰安婦｣歴史館を見学する
　ハルモニにお話をうかがう
　夕食は外でサムギョプサル､ そしてカラオケ
　九月八日― ｢ナヌムの家｣の朝
　｢水曜集会｣に向けて
　それぞれの自由時間
　九月九日―韓国を立つ
　　 コラム ｢二年ぶりの｢コリア｣で｣(喜多彩)
Ⅱ
　｢知らない｣ではすまされない
　五月十日― ｢慰安婦｣問題との初めての出会い
　現代の売春にもつながってくるもの
　六月十四日―より深く､ 私たちにかかわる問題として
　六月二十八日―ビデオでハルモニの姿を見る
　学びを ｢自己浄化｣に終わらせないために
　七月五日―学内研究会の成果にも学んで
　七月十二日―真実を明らかにしようとしているのは誰なのか
　現代の政治と｢慰安婦｣問題
　九月三日―直前の集中学習会
　アジアのなかの戦後の日本
　　 コラム ｢日本に帰って体験したこと｣(山本陽子)
Ⅲ
　私たちも謝る､ 政府も謝れ
　ハルモニたちの｢七つの要求｣を出発点に―署名､ ホームページ､ テレビの利用
　政府の｢謝罪｣と｢責任者｣の問題
　｢慰霊碑｣ ｢賠償金｣ ｢教育｣をめぐって
　戦後補償と個人賠償―ドイツとの対比で
　本を出すこと､ 授業を求めること､ 私たち自身が学び続けること
　　 コラム ｢在日韓国人として思うこと｣(任裕子)
　◎ ｢慰安婦｣問題を学ぶ
　日本軍慰安婦問題を考える(上野輝将)
　　 レポートのテーマ― ｢従軍慰安婦｣問題
　　 ｢従軍慰安婦｣とは何か？
　　 ｢従軍慰安婦｣制度の目的
　　 ｢従軍慰安婦｣制の歴史的前提―公娼制
　　 ｢従軍慰安婦｣は公娼制か？
　　 ｢従軍慰安婦｣は必要悪？
　　 強制連行だけが強制か
　　 ｢慰安婦｣制は公娼制より酷い！
　　 ｢慰安婦｣問題と性差別
　　 朝鮮人 ｢慰安婦｣と植民地支配
　　 元 ｢慰安婦｣はなぜ日本政府を訴えたのか？
　　 ｢戦争だから仕方がない｣のか？
　　 元 ｢慰安婦｣と補償問題
　　 戦後の｢慰安婦｣― ｢占領軍慰安所｣
　　 ｢慰安婦｣問題と歴史研究
　　 国際社会と｢慰安婦｣問題
　　 ｢日本軍慰安婦｣あるいは ｢軍隊慰安婦｣
　　 コラム ｢中国から見た日本のイメージ｣(森本里沙)
　 ハルモニたちからの宿題(矢嶋宰)
　　 彼女らの残したもの
　　 私と日本軍｢性奴隷｣問題
　　 この問題が問いかけるもの
　　 コラム ｢日本占領下のシンガポールと慰安所｣(高橋友子)
　 日本によるアジアの侵略と戦後の無反省(石川康宏)
　　 ｢ナヌムの家｣を訪れて
　　 知っておかねばならない侵略の事実
　　 戦後日本とアジアのかかわり
　　 さらに学びを深めるために
　おわりに