はじめに
第一章 まったく異なる歴史観で敗戦直後
1. 明治維新をめぐる二つの立場
2. ｢大東亜戦争」使用禁止
第二章 検定教科書スタートー昭和二七~三六年度
1. はじめての検定教科書
2. 残り続けるタブー 　
第三章 近代日本の｢肯定」ー高度経済成長期
1. 封建社会から近代社会へ
2. アジアで最初の憲法と天皇の権限
3. 日清戦争と日露戦争の肯定
4. 満州事変以降すべてを ｢進出」とする時代
第四章 ｢封建的日本」イメージの再浮上ー経済大国時代
1. 急落した明治維新の評価
2. 目立ちはじめた ｢人民史観」
3. 日清·日露戦争を ｢侵出」とする教科書の登場
4. ｢南京事件」の登場
5. 朝鮮人 ｢強制連行」七百万人説
6. アメリカ批判解禁
第五章 悪玉化する日本ー教科書誤報事件以後
1. 教科書誤報事件とは何だったのか
2. ｢南京大虐殺」の登場
3. ｢大平洋戦争」の侵略戦争化
4. 日清·日露戦争の｢理」の否定
第六章 完全否定された日本の近代ー平成九~一二年度
1. 日清·日露戦争の侵略戦争化
2. 日本の｢犯罪」を列挙する教科書
3. 明治の改革は問題だらけ
4. 人民史観によって裁かれる ｢邪悪な政府」
第七章 何が歴史教科書をゆがめているのか
1. 歴史学に背を向ける歴史教科書
2. 戦後の歴史教科書のどこが問題か
3. なぜ反日原理主義の教科書が出現したか
結語 ｢新しい歴史教科書」の歴史的位置