【관련문서】

　　官　姓　名
　朝鮮征討師團司令長官被仰付候
　　陸軍少將 大山巖
　朝鮮征討師團參謀長被仰付候
　　陸軍少將 野津鎭雄
　朝鮮征討師團第一旅團司令官被仰付候
　　陸軍少將 三好重臣
　朝鮮征討師團第二旅團司令長官被仰付候
右之通被仰付度此段申進候也
明治九年一月十六日
　　陸軍卿　 山縣有朋
　太政大臣 三條實美 殿
　　陸軍省
今般朝鮮征討軍トシテ先ヅ一師團出張被仰付候條順次發遣可致候此旨相逹候事
　年　月　一

　　陸軍少將 曾我祐準
　第二師團第一旅團司令官被仰付候
　　右 同 人
　陸軍少將大山巖出張中陸軍省第一局長兼勤被仰付候
　　右 同 人
　陸軍少將種田政明出張中東京鎭臺司令長官兼勤被仰付候
　　陸軍少將 四條隆謌
　第二師團第一旅團司令官被仰付候
　　右 同 人
　陸軍少將野津鎭雄出張中熊本鎭臺司令長官兼勤被仰付候
　　陸軍少將 井田讓
　第二師團第三旅團司令官被仰付候
　　右 同 人
　陸軍少將三好重臣出張中大阪鎭臺司令長官兼勤被仰付候

　朝鮮征討軍師團司令長官某
朕汝朝鮮征討軍師團司令長官某ニ節鉞ヲ授ケ委スルニ閫外ノ權ヲ以テス汝能ク朕ガ意ヲ體シ左ノ條款ヲ遵守シ速カニ歸奏スル所アレ
第一 征討陸軍ノ節度進止ヲ委任ス
第二 征討海軍ノ少將某ト相謀リ海陸ノ劃策犄角相助クルヲ要ス
第三 征討軍輜重軍需陸軍海漕ノ事ハ總テ汝ノ主轄ニ任ス
第四 陸軍將校以下ノ罪案ハ軍律ニ照シ處決スルヲ許ス但佐官以上ノ死罪ハ宜シク奏問ヲ經上裁ヲ取ルヘシ
第五 佐官以下進級褒賞ノ事ハ時宜ニ依リ之ヲ奉行スルヲ許ス
第六 一時停戰ノ權一地投降ノ約ハ之ヲ施行スルヲ允ス
第七 抵償ノ爲メ敵境ヲ抄掠スルハ宜シク事宜ヲ酌量シテ之ヲ行フヘシ
第八 請求討求等ノ事ヲ行ヒ戰利ノ所屬ヲ斷シ俘虜ヲ交換スル等悉ク汝カ權內ニ委ス但王族等ヲ虜シタルハ猶上裁ヲ仰クヘシ
朕休戰ノ報ヲ得ルニ臨ミ別ニ全權大臣ヲ派定シ別ニ裁定スル所アラントス此ヲ欽メヤ

　參軍ハ參謀長ト相稱シ其參謀長ノ職務ハ兼テ一定ノ規則有之モノナレハ別段ノ御沙汰及ハスト存候
　　朝鮮征討參軍將官某
朕汝朝鮮征討參軍ニ任スルニ○○カ軍事ニ參畫スルヲ以テ凡ソ朕カ擧テ以テ○○ニ委任スル所ハ汝能ク朕カ意ヲ體シ左右輔弼シテ遺策アル勿レ若シ時宜ヲ計リ分シテ前後軍ヲ督シ或ハ分遣隊ヲ率キ一方ノ戰地ヲ督スルコトアラハ首長ノ事務ヲ代理シ專決シテ兵機ヲ誤ルコト勿レ此ヲ欽メヤ

　　朝鮮征討元帥何品親王某官
朕汝朝鮮征討元帥ニ節鉞ヲ授ケ委スルニ閫外ノ權ヲ以テス汝能ク朕カ意ヲ體シ左ノ條款ヲ遵守シ速カニ歸奏スル所アレ奏スル所アレ
　第一 征討陸軍ノ節度進止ヲ委任ス
　第二 征討海軍ノ節度進止ヲ委任ス
　第三 征討軍輜重軍需ノ陸軍海漕ノ事ハ總テ汝ノ主轄ニ任ス
　第四 行營ノ運動大小分軍ノ發差ハ汝宜ク兵機ニ應シ其宜キヲ制スヘシ
　第五 海陸將官以下ノ罪案ハ軍律ニ照シ處決スルヲ許ス但將官ノ死罪ハ宜ク奏問ヲ經上裁ヲ取ルヘシ
　第六 進級褒賞ノ事ハ時宜ニ依リ之ヲ奉行スルヲ許ス
　第七 一時停戰ノ權一地投降之約ハ之ヲ施行スルヲ約ス
　第八 抵償ノ爲敵境ヲ抄掠スルハ宜シク事宜ヲ酌量シ之ヲ行フヘシ
　第九 請求討求等ノ事ヲ行ヒ戰利ノ公私ニ屬スルヲ斷スル等ハ悉ク卿カ權內ニ在リ
　第十 俘虜ノ交換モ卿カ權內ニ在リ但王族等ハ猶上裁ヲ取ルヘシ
　第十一 休戰講和ヨリ敵國處分立約合盟ノ事ニ至ルマテ悉ク以テ卿ニ委任ス
　明治九年一月　　日
　　 　　御璽

　朝鮮征討參軍長官某
朕汝朝鮮征討參軍ニ任スルニ○○ガ軍事ニ參劃スルヲ以テス凡ソ朕カ擧ケテ以テ○○ニ委任スル所ハ汝能ク朕カ意ヲ體シ左右輔弼シテ遺策アル勿レ若シ時宜ヲ計リ分レテ前後軍ヲ督シ或ハ分遣隊ヲ率ヰ一方ノ戰地ヲ督スルコトアラハ元帥ノ事務ヲ代理シ專決シテ兵機ヲ誤ルコト勿レ此ヲ欽メヤ

　參戎大臣 某
朕汝ニ命シ朝鮮征討軍元帥ノ帷幕ニ屬シ戎事ニ參佐タラシム凡ソ朕カ擧ケテ以テ○○ニ委任スル所ハ汝能ク朕カ意ヲ體シ輔相參劃シテ遺略アルナウ特ニ外邦交際ノ權義內外政事ニ關涉スル者ニ於テハ殊ニ意ヲ加ヘ講和成ルニ及ハヽ速ニ敵國ヲ處分シ和約章程ヲ立テヽ國威ヲ隕スアル勿レ是レ朕カ特ニ汝ニ寄任スル所ナリ此ヲ欽メヨヤ