• 高句麗と渤海
  • 水山里壁画古墳
玄室_東壁_全体
Title玄室_東壁_全体
玄室_東壁_全体
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水山里古墳の玄室東壁に描かれた壁画である。東壁の壁画は北壁より破損がさらに深刻で、壁画の四分の三に相当する部分が確認されていない。さらに残念なことに、セメントで補修した部分以外の石灰の壁面も膨れ上がり、今にも剥落しそうな状況である。
残された壁画を見ると、東壁の壁画は天井部分を除いた壁面が上下2段に分けられ、上段には客と思われる人物を目下の人物が出迎える場面が描かれており、下段にはメルブク(太鼓の一種)と角笛を演奏する楽隊が長い行列を率いる姿が描かれている。行列の大部分は、すでに剥落して見えなくなっており、行列の最後に辛うじて二人の女性が確認されるだけである。
壁の両端には、蓮花が彫刻された柱と華やかな斗栱装飾が見られる。この柱の上に東壁を左右に長く横切る梁がかかっており、大樑の上に童子柱(木造建築で樑上に立てる短い部材)を上げて宗樑を支えている。東、西、北壁に設置された人型台工(梁や宗梁上の上で、その上の宗梁や中宗梁または桁を支える短い柱)は見えない。たとえ人型台工はなくても、高句麗の木造建築の壮大な姿を推測するには十分である。
天井の随所に装飾された満開の蓮花紋と自由に飛んでいる瑞鳥(めでたいことの起こる前兆とされる鳥)は、平和な仏国浄土の雰囲気を高めている。