• 高句麗と渤海
  • 徳興里壁画古墳
器物(傘蓋)
Title器物(傘蓋)
間道西壁の器物(傘蓋)
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間道西壁上段に描かれた墓主夫妻出行図の中の、車に取り付けられた傘蓋(古代において貴族が外出する時に陽光を遮るための道具で、今日の日傘のようなもの)の詳細図である。傘蓋の下には、幘(文官や武官の儀礼用の帽子で、後頭部の突起物が2つに分岐してそれが前方に曲がった形と、まっすぐに尖ったような形の2種類がある。前者は文官用で後者は武官用)をかぶった主人の頭部の一部と、光を遮るための布地が風にあおられている様子が確認できる。
傘蓋は、2段の装飾が垂れ下がった、とても華やかな作りとなっている。装飾は、まるで孔雀の羽をつけたように、とても美しい形態を示している。傘蓋の色合いはカーキ系の緑と薄い桃色を使用し、とても華やかである。高句麗人の細やかな工芸水準を確認することができる、すばらしい例である。

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