• 高句麗と渤海
  • 安岳3号墳
西側室
Title西側室

安岳3号墳の西側室は南北に長い長方形で、東側室より規模が少し大きい。ここでは、華やかに描かれた墓主夫妻の肖像画が発見され、出行図が描かれた回廊東壁と共に安岳3号墳の墓室の中で最も重要に扱われているところである。男性墓主は西側室の正壁である西壁に描かれており、夫人の肖像は南壁に単独で描かれている。北壁には壁画が確認されておらず、東壁の入口両側にはすべて門衛が描かれていたと推察されるが、現在は入口北側に門衛の形状が残っているだけである。西壁に描かれた墓主については、故国原王と見る立場と、冬壽と見る立場二つの説があるが、これについては今後も継続的に深く議論をする必要があるだろう。
西側室の壁面上の梁には、植物の蔓のように見える怪雲紋(奇怪な形の雲の紋様)紋様があり、三角の抹角藻構造の天井中央には赤い蓮花が華やかに咲いている。

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