• 高句麗と渤海
  • 徳興里壁画古墳
壁面の建築物
Title壁面の建築物
玄室西壁の建築物 01
zoom
玄室西壁の建築物 02
zoom

徳興里壁画古墳の玄室西壁の右側上段に描かれた、倉庫の詳細図である。倉庫は全部で2棟あり、右側の小さな倉庫には梯子を登っている人物が描かれている。この倉庫は「桴京」という穀物倉庫である。本来「京」とは、湿気を避けるために高く建てられた食料庫のことである。画面の倉庫も番小屋のように高く建てられている。『三国志』東夷伝には、「国中の村ごとに、夕方ともなると男女が群がって歌と踊りを楽しむ。大きい倉庫はないが、家ごとに小さな倉庫を持っており、その名を桴京と呼んだ」という記録がある。
桴京は単に穀物を保存する機能以外にも、階下が牛小屋や馬屋、または雉、兎などの野生動物の肉を乾燥させて保管する場所として活用された。このような桴京の存在は、平壌と集安地域の高句麗壁画古墳のどちらからも確認できるが、中国の集安(高句麗の2番目の首都である国内城があった場所)一帯の農家に行けば、今でもこの倉庫が見られる。昔の高句麗の首都であるこの町に今でも高句麗文化の跡が根強く残っているとは、感慨ひとしおである。

페이지 상단으로 이동하기