• 高句麗と渤海
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三角火焔文
Title三角火焔文
前室西壁の天井文様の中の三角火焔文
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徳興里壁画古墳の前室西壁の天井部分の平行持送石材の側面上に描かれた、三角火焔文(炎の文様)の詳細図である。全く同じ形の火焔文が東、西、北壁の平行持送石材の側面にも描かれている。火焔は、仏教では浄化と再生を意味する。したがって、墓の天井に描かれた火焔文様は、墓の内部が炎の機運で満たされて、新たな浄化と再生の空間へと昇華することを願う気持ちが反映されているものと解釈することができる。
この三角火焔文は、主に天上と地上の境界を象徴する装飾梁上に描写され、龕神塚、角抵塚、舞踊塚など高句麗の初・中期の壁画に登場している。興味深いのは、このような火焔文が中国より高句麗の古墳壁画で先に登場しており、中国で石窟壁画や古墳美術にこれが装飾されるのは460年以降になってからという点である。高句麗の美術文化が中国に影響を与えた可能性も考えられる、非常に興味深い事例である。

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