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  • 水山里壁画古墳
玄室_北壁_木造建築構え_詳細_隅柱2
Title玄室_北壁_木造建築構え_詳細_隅柱2
玄室_北壁_木造建築構え_詳細_隅柱2
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水山里壁画古墳の玄室東北の壁の角に立てた柱の詳細図である。水山里壁画古墳の玄室壁面の四隅には、斗栱のついた柱を描き入れ、あたかも実際の家屋のような雰囲気を形成している。墓内部を家屋のように作り上げるのは、古代人の霊魂不滅思想のような死後世界観に起因する。つまり、古代人は肉体は死んでも霊魂は死なず、永遠に生きると信じており、このような信仰から、部屋のある現実の家屋形態を建造するかのように墓が作られていた。したがって、死者の霊魂が居住する墓室壁には、柱や斗栱、大梁などの木造建築物の部材が壁画で表現されている。
柱の構えを見ると、まず柱の上に斗栱をのせて大梁を支え、その上に童子柱をのせて宗梁を支えた二重の天井構造を示している。柱の形態は、ミンフリム(エンタシスの一種)ではなく、ペフルリム柱(柱の全長のうちの下部から1/3ほどの高さまで柱の厚みが徐々に大きくなり、その上からは徐々に狭くなる甕のような形の柱)であり、柱の上部に蓮花文彫刻が施された非常に華やかでありながらも独特な形態の柱である。また、柱の表面には、怪雲紋(奇怪な形の雲の紋様。唐草の茎のようにつながった形で描写される)や逆三角形のような幾何学紋様が黒の墨線で描かれ、華やかさを添えている。
水山里古墳壁画の中で、特にこの木造の構えは、他の壁画よりも丁寧に作られている。柱を怪雲紋のみで単純に装飾する一般的なものとは異なり、三角形、四角形、連続紋様などの様々なパターンを利用して紋様を形成している。また、大梁と宗梁に描かれた怪雲紋を全く異なる方法で描写して単調さを避けている。このような変化は、大梁と宗梁を支える斗栱にも適用され、大梁に描かれた怪雲紋様は宗梁を支える斗栱を、宗梁に描かれた怪雲紋様は大梁を支える斗栱をそれぞれ装飾している。

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