Title | 天井図 02 | ||
---|---|---|---|
江西大墓の天井の2層目と3層目の三角隅持ち送りの側面に描かれた壁画である。上段の若干大きさが小さい4つの長方形の板石は、3層目の三角隅持ち送りの側面であり、その下のより長い長方形の板石は、2層目の三角隅持ち送りの側面の図柄である。
3層目の三角隅持ち送りの側面の壁画は、4羽の鳳凰と1匹の飛魚、そしてパルメット(シュロの葉文様。忍冬という名称でよく知られているが、国際的にはパルメットと呼ばれている)の蓮華紋で構成されている。これらはすべて時計と反対方向に飛ぶ姿で描かれており、強烈な運動感とリズム感を感じさせ、とても躍動的である。
2層目の三角隅持ち送りの側面に描かれた壁画は、6羽の鳳凰と2匹の麒麟(実際に存在する首の長い動物ではなく、頭に角が1本ある想像上の動物で、縁起のよさを象徴している)である。これらの瑞獣はすべて、中央のパルメットの蓮華紋を中心に互いに向かい合う左右対称構図を見せている点が特異である。3層目の三角隅持ち送りにおいて回転するように躍動的に動く瑞獣の姿を表現した方式とは対照的に、2層目の三角隅持ち送りでは、中央の花に向けて一斉に集まる、つまり動力の乱れがなく1ヶ所に集中する非常に安定感のある空間処理方式を見せている。このような躍動的な画面構成は、まるで千変万化する天空の気運と宇宙の調和を見ているようでもある。
江西大墓の天井画に見られる華麗な彩色と、美しい旋律を連想させるような柔らかな曲線は、当時の高句麗人の絵画レベルが非常に高い境地にあったことをうかがわせる。