• 高句麗と渤海
  • 徳興里壁画古墳
天井の仙人
Title天井の仙人
前室南壁の仙人 01
zoom
前室南壁の仙人 02
zoom
前室南壁の仙人 03
zoom

徳興里壁画古墳の前室南壁の天井に描写された、仙人の詳細図である。前室の天井には、南側と西側にそれぞれ1人ずつ、2人の仙人が登場している。
仙人という概念は戦国時代末期に形成された。仙人と同義語である神仙という名称は、班固(西暦32~92年)の『漢書』の芸文志によると「性命の真を保つことによってその外を探し求める者であり、意を清めるだけで心を落ち着かせ、死生の域を同じにし、そして胸中にはびくびくするものがない存在」という意味である。したがって神仙もしくは仙人とは、死を超越し天界を探し求める存在であり、古代からすべての人々に追求されてきた理想的な存在だった。
画面の仙人は、両手に蓮華の枝を持って空を飛んでいる。衣服は仙人がよく着る羽衣(仙人の衣服で、衣の裾が鳥の羽のように分かれた羽の服)を着ており、裸足姿である。仏教的世界観と神仙的世界観が混合した独特の死後の世界観を示しており、興味深い壁画である。

페이지 상단으로 이동하기