安岳3号墳北側回廊の南壁に描かれた高床式建築物である。楼閣型で高く建てられた建物二棟が前後に重なっていることが確認できる。屋根の竜頭の下縁には鴟尾がのっており、後ろ側にある建物には斗栱をのせた痕跡までうかがえる。建物は塀で外部と隔離されている。当時の建築文化を垣間見ることができる貴重な資料として評価されている。