独島は、約460万年前から250万年前までに海底火山の噴火によって形成された島である。その後現在まで、独島は東海の番人として、変わることなく私たちと共にある「大韓民国の島」である。
しかし、日本は韓国を植民地化する過程で独島を強奪したことがあり、解放後から現在まで、独島を自国の領土として主張している。また最近は、日本の次世代を担う小中高生たちが、独島は日本の領土だという教育を受けている。
しかし独島は大韓民国固有の領土であり、独立と主権の象徴である。そこで我々はやむを得ず、「独島は日本の領土だ」という教育を受けて育つ日本人に対し、独島が韓国の領土であるということを歴史的、国際法的、そして地理的に説明しなければならない状況に置かれているといわざるを得ない。
フランシス・ベーコンは、「知識は力なり」と言った。本書の執筆陣は、我々が独島について一つでも多くのことを知ろうと努力し、体系的に知識を得ること以外に独島を充分に守り抜く術はないとの考えから、次のような点に重点を置いて本書を執筆した。
まずはじめに、独島について我々が知るべき事実を客観的かつ正確に記述しようと努力した。独島については、知識の量もさることながら、正しく知ることも大切である。そのため、独島に関する情報を伝えるにあたり、何よりも事実関係に間違いがないよう、細心の注意を払った。
次に、学習者が主導的に探求できるように、資料と問題を提示した。高校課程で必ず知っておかなければならない要諦となる内容を選定して記述した後、その内容について学習者が自ら学習を深められるように構成した。
最後に、学習者自らが独島について様々な観点から考察できる機会を持てるように構成した。
執筆陣は独島についての学習を通し、学習者が独島を基点として主権や領土、国家、市民社会、そして人類社会について幅広く考えるきっかけとなることを願う。
2011年 12月
著者一同