『新しい歴史教科書』批判
　時代別総論
　 古代 難解で不正確な歴史導入
　 中世 なにが記述されていないのか
　 近世 教科書としての配慮に欠ける叙述
　 近現代 失敗から学ぶということ
　テーマ検証
　 細部が如実に語る天皇中心史観
　 視覚的に歴史の隠蔽をはかる
　 国家意識を強調する核に天皇
　 ｢昭和天皇神話」を作り出すのが目的
　 ｢神話」を歴史とみなす時代錯誤
　 戦後の研究成果を無視する姿勢
　 史実との緊張感がない記述
　 視野の狭い国際関係の見方
　 民衆や近隣諸国と無縁な維新の物語
　 生気のない平板な ｢国民国家の歴史」
　 めざされる国家に献身する民衆像
　 国家が人々に与える民主主義
　 正誤訂正しても教科書として失格
　 植民地化の当事者性を隠匿
　アジアの人々の辛苦を黙殺
　反米と現状肯定の奇妙な共存
　粗製濫造―誤りに満ちた記述
　初歩的なミスと平凡な発展史観
　教育勅語全文掲載に本質を露呈
　記述は少ないのに問題は多い
　歴史的な事実から離れた物語
　｢蝦夷征伐史観」の復活は許せない
　独自の王国を侵略した歴史をぼかす
　歴史教科書をめぐる状況
　虚妄の歴史へのあくなき欲望
　アジア太平洋戦争をどう書いているか
　教科書改善のための国際的対話
　教育現場から『新しい歴史教科書』を考える
　教科書検定の歴史と今日の問題
　教科書採択のシステム
　市民からみた教科書採択